税理士法人白川会計 News Letter 11月号@を発行しました!
今回のテーマは、
「金融庁が後押しする新制度『事業性評価』
新しい融資評価方法が来年スタート!」です。
■ はじめに
財務状況だけでなく将来性も評価する
「事業性評価」が注目されています。
新たな融資制度により、創業期や成長段階の企業にも
資金調達のチャンスが広がります。
■ 事業性評価とは
財務内容や担保・保証では測れない企業の事業内容や
将来性を評価する新しい融資の考え方です。
財務面だけでなく、企業の強みや成長性に基づいて
資金調達の可能性を広げる仕組みです。
<事業性評価の定義と目的>
事業性評価は、財務データに加え、
企業の戦略や競争力などを多角的に分析し、
将来性を見極める方法です。
これにより、融資対象が広がり、
金融機関との関係も強化されます。
<事業性評価を推進する背景>
従来の融資は財務重視で、創業期や
投資負担の大きい企業は支援を受けにくい状況でした。
しかし、2026年から始まる「企業価値担保権付き融資」により、
無形資産も評価対象となり、将来性を重視した融資が進みます。
■ これまでの融資との違い
2014年以前は、創業期や先行投資が多い企業にとって、
将来性があっても融資を受けにくい状況でした。
そこで金融庁は、将来性を重視した
「事業性評価」による融資を推進しています。
この仕組みでは、企業の数字だけでなく、人やアイデア、
成長性を含めた「定量評価」と「定性評価」の両面から、
数値と質を総合的に分析し、企業の可能性を見極めます。
【定量評価】
主な内容:売上高、利益率、キャッシュフローなどを分析します。
目的:財務基盤の安定性を把握します。
【定性評価】
主な内容:経営者の人物像や企業の強み、事業戦略などを評価します。
目的:成長性や将来性を見極めます。
■ 事業性評価で特に見られる主な項目4つ
(1)市場動向
金融機関は市場の成長性や競合状況、
規制の変化を分析し、事業の将来性を判断します。
業界内での自社の立ち位置を明確にし、
成長が見込める市場でどのように競争力を
事業性評価は将来性を重視した新しい融資制度ですが、
結果だけで融資が決まるわけではありません。
財務状況や返済能力も重要です。
また、評価基準は金融機関ごとに異なるため、
事前確認が大切です。
融資後も定期的な情報共有で信頼関係を築き、
支援や追加融資につなげましょう。
事業性評価では、将来性や独自性が
評価されれば融資の可能性が高まります。
財務面も踏まえ、説得力ある事業計画を準備しましょう。
■ お問い合わせ
【発行】
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