税理士法人白川会計 News Letter 10月号@を発行しました!
今回のテーマは、
「借入金の利息の計算方法とは?
シミュレーションでの利息や返済金額の注意点を解説」です。
■ はじめに
借入を検討する際、金利によって
利息がどれくらいかかるのか分かりにくいものです。
実際に借りる前にシミュレーションを行い、
計算方法や返済方法を理解しておくことが大切です。
■ 借入金の金利と利息とは
借入金の返済額は「元金+利息」で構成されます。
<金利>
借入金額に上乗せされる金額の割合
例:金利3%なら1年あたり3%が利率
<利息>
借入金額に上乗せされた金額
例:1万円を借りて1万1,000円返済なら
利息は1,000円(=金利10%)
※上限金利の範囲内で金融機関が自由に設定可能。
借入金額が小さいほど金利は高く、
大きくなるほど金利は低くなる傾向があります。
■ 借入金の利息の計算方法
<計算式>
利息 = 元金 × 利率 ÷ 365日 × 借入日数
(うるう年は366日で計算)
金利が「年〇%」と表示されていても、
実際の利息は日割り計算で算出されます。
元金に利率を掛けると1年分の利息が求められ、
それを365日で割って1日あたりの利息を計算し、
借入日数を掛けることで最終的な利息額となります。
<計算例>
・ 年2.5%で2,000万円を借入し、3年後に返済する場合
2,000万円 × 0.025 ÷ 365 × 1,095日 = 150万円
・ 年6.3%で300万円を借入し、5年後に返済する場合
300万円 × 0.063 ÷ 365 × 1,825日 = 94万5,000円
■ 借入金の返済方法
【一括返済】
借り入れた金額をまとめて一度に返済する方法。
利息を抑えられるメリットがありますが、
資金調達のために借入した場合は資金が一気になくなるため、
資金繰りが悪化すると黒字倒産のリスクがあることも
念頭に置いておきましょう。
【分割返済】
借入金を分割して返済する方法で、次の2種類があります。
(1)元金均等返済
元金部分を一定額で返済していく方式
返済当初は返済額が多いが、徐々に少なくなる
利息が少なく、総返済額も少ないのが特徴
<計算式>
元金返済額=借入金額÷返済回数
利息返済額=残高×月利
毎月返済額=元金返済額+利息返済額
(2)元利均等返済
毎月の返済額を一定にする方式
当初の返済額は抑えられるが、利息負担が多く、
総返済額は元金均等返済より多くなる
<計算式>
手元のキャッシュを補充するために借入は重要ですが
資金繰りを改善するには、自社の財務状況を細かく分析し、
今後の経営に対する判断をすることが重要です。
まずは当事務所までご相談ください!
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