作成日:2019/03/01
【第31回】流行の対策⑻「システムを変える」
現状認識をシッカリ行って何をすべきかが分かり、正しい行動が取れ、成果が得られた としても、それを継続するには新たなシステムの構築が必要になる。いわゆる「仕組みづ くり」という良い習慣パワーの創造と実践の対策である。 1.バックボーンシステム バックボーンとは背骨のこと。人が自立し、柔軟かつ堅固に動くために重要な役割を果 たす。この背骨がキチンと確立していないと、様々な変化に対応してやるべきことを決め ても長続きしない。企業の背骨は通常⑴目的−⑵目標−⑶方針−⑷組織−⑸計画−⑹実行− ⑺管理−⑻成果で表わされる。この流れで整然と設定し、全員で共通認識して実践できる ようにする仕組みをバックボーンシステムと呼ぶ。最も大事なメインシステムである。 2.組織システム BBS(バックボーンシステム)の中で重要な要素となるサブシステムの1つが、この組織 システムである。人間の腰骨に匹敵する部分であり、ここに不具合があると、スムーズに 動けない。「人と仕事の組み合わせ」が組織であり、ある仕事や役割を誰が担当するかの 決定でもある。組織全体をどんな責任・権限の体系で組み立てるかの構造も重要である。 構造と担当者を変えることで実行・成果への弾みがつく、そんな新システムを考案したい。 機能別、商品別、事業部制、分社制、持株会社制、統合、分解、トップ交代、抜擢等。 3.管理システム 再構築されたBBSと組織システムにより実行の精度を上げ、望む成果に辿り着くために 欠かせないのが管理システムである。PDCAサイクルのことでありマネジメントシステム とも言う。目的、目標、方針、組織と決めた事を確実に前進させる実行の歯止め策であり、 進捗状況のチェックと修正のための仕組みだ。具体的には、全社、部署におけるチェック、 アドバイス、ヘルプ、フォローの役割を果たす報連相や朝礼・終礼、会議、個人面談など がある。さらに、それらの中で決めた内容を記録に残す議事録なども重要な媒体になる。 「決めたことを必ずやり切る」不退転のシステムづくりである。 |
〈今回のまとめ〉 「型決めと習慣化」
個人の考え方や行動、組織の風土や特性は長年の習慣で出来ている。新しく良い 習慣を身につけるには、過去の悪いクセを払拭し、新リズムを身につけるクセづけ が必要になる。そのためには仕組みを考案し、それを推進する「型決め」を行い、 その都度意識しなくとも「ルーチン」として実行できるようにすることが大切だ。 バックボーン、組織、管理の各システムを再構築し新たに習慣化することである。 |