作成日:2019/01/01
【第29回】(年賀版)「有終(始)の美を飾ろう」
明けましておめでとうございます。2019年、亥(イノシシ)年の幕開けです。
今年も倍旧のご愛顧のほど宜しくお願い申し上げます。
いわゆる干支(えと)は亥(イノシシ)で「猪突猛進」と言われるように動きの激しい 年になりそうです。西暦も2019年で10年代が終わり、平成も新しい元号に変わり、 「亥」は十二支の最後であり、また次の循環「子(ネ)、丑(ウシ)…」が始まります。 西暦、元号、十二支と3つ揃って「終わり、始まる」という節目を迎える年であり、 油断せずに的確な対策を打つことで、チャンスに変えて行きましょう。 過去の亥年の出来事を振り返って見ると、古い時代から新しい時代への転換点に なるような出来事が多くありました。主なものに、(1923年)関東大震災、(1947年) 日本国憲法施行、(1959年)東海道新幹線起工、伊勢湾台風、(1971年)ベトナム戦争 勃発、(1983年)東京ディズニーランド開園、(1995年)阪神淡路大震災、地下鉄サリ ン事件発生、(2007年)各種食品偽装問題などです。今年も、社内外のリスク要素に 対して「悲観的に準備し楽観的に行動する」先攻策が大いに必要であり、実際に、 地震や風水害、景気転換、法律・税制改定、深刻な人手不足等も気になるところです。 そこで2019年の「9」のもつ「苦」や「窮」のイメージを払拭しながら積極的に 活かすため「9」を「Qとキュー」に読み替える「サンキュー指針」を提唱します。 〈「サンキュー指針」:感謝の心、3つの行動 〉 1.Quest「求」…今より優れた方法があることを信じ、改善策を求め考案する 2.Quick「急」…「善事を行い、悪事をやめる」善悪のケジメ処置を早急に行う 3.Quality「久」…恒久の健全さを目指し、経営と仕事の品質強化に取り組む 「区切りの年」にふさわしく「有終の美」を飾ることが先決。そのために、まず 自社(自分)の長所に着眼し、感謝しつつも「捨てる、改める、加える」のケジメ対象 を明らかにします。そして次のスタートダッシュに備えバランスの取り方を再設計し、 新風を吹き込むアイデアも柔軟に投入することです。サンキュー指針は経営の基本 である「始末(ケジメ)、算用(バランス)、才覚(アイデア)」に立ち戻り、自分自身を シェイプアップし、長所主義の観点からリニューアルすることでもあります。 従って「猪突猛進」ではなく、しっかり現状認識を行い、足元の安全確保を図り ながらも勇猛に突き進む「ちょっとずつ猛進」が正解。「良き終わり」を納め「良き 始まり」を招き入れるように、『有終(始)の美』を飾ることに徹しましょう(※)。 ※合言葉は〈サンキュー(Quest、Quick、Quality)、ちょっとずつ猛進「求、急、久」〉 このイノシシは「キュー、キュー、キュー」と鳴きながら走ります(笑) |