伸びる会社、伸ばす経営
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作成日:2018/02/01
【第18回】不変の対策⑼「自然界の原理」



 以前述べたが、「人間力の基本」となるものに「魂」がある。特に人を動かす
リーダーの魂(精神エネルギー)の大きさこそが、リーダーシップの根源となる。

これは「エネルギー保存則」により説明できる。起源にリーダー自身のエネルギー
がなければ、組織全体のヤル気を鼓舞し増殖して行くパワーは生まれないのだ。

 自然界には、これ以外にもいろんな原理が備わっている。ここでは「引力の法則」
や「循環システム」を取り上げ、経営改善のヒントにしたい。


1.「エネルギー保存則」…エネルギーの変遷過程で、その総和は不変である。
 1人のリーダーの魂から生まれた精神エネルギーは、自身の運動エネルギーに
 変わり、やがて周囲の人々を動かす運動エネルギーに変わる。そしてメンバー
 1人1人の魂と運動エネルギーが相互に増殖しながら、やがて組織全体の地域
 ・業界における位置エネルギーに変わり、次の成長段階に移っていく。


2.「引力の法則」…全ての物体は互いに引き合い、その力の大きさは各々の物体
 の質量の積に比例し、距離の2乗に反比例する。大規模で近距離にある拠点と
 本社の意思疎通は取りやすいが、小規模で遠距離の拠点は意思疎通が弱くなる
 ので、より密接な接触を心がけることが必要になる。


3.「循環システム」…現象が連鎖して起こりながら循環して元に戻るシステム。
 例えば、太陽光線→海水の温度上昇→水の蒸発→雲→雨→海水のように。
 ビジネス界の「顧客増大システム」もこれにあたり、潜在客→顕在客→来店客
 →買上客→満足客→リピーター→満足客→…→固定客→紹介客→来店客という
 フローである。満足を感じ続けた人が固定客になり、やがて新しい顧客を紹介
 してくれる訳だ。不満を放置すると、「アソコはやめたほうがいいよ」と言い
 ふらす制止客が増え、来店客がドンドン減る悪循環に陥ってしまう。


これらの原理は例外なく影響を及ぼす。存在を知り、謙虚に活用を図りたい。

  〈今回のまとめ〉「偉大な原理を味方にする」
 我々人間はこの自然界に生まれ、育まれて来た。従って、自然界に備わって
いる原理は我々の生活リズムにもしっかりセットアップされている。その原理
に逆らうような方策は良い結果を生まない。今回取り上げたこと以外にも様々
な原理〜作用反作用の法則(やったらやられる)、因果律の法則(善因善果、悪因
悪果)などがある。見極め習得・成功した人は「おかげさまで」と感謝する。
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