伸びる会社、伸ばす経営
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作成日:2017/11/01
【第15回】不変の対策⑺「人間力の基本」



 以前紹介したように「危ない経営者」の与える影響は計り知れないほど大きく、
リーダーの持つ人間そのもののパワー=人間力は「伸ばす経営」の重要要素だ。
それを強化するためのポイントは「1・3・5の人間力」でまとめる事が出来て、
詳細は次の通りである。


1.「1つの魂」…「魂」とは、エネルギーの根源であり、迷いのない熱き思いで
  物事に取り組める集中力のことである。これが定まらない限り、良い仕事は
  おぼつかない。義務感や「やらされ意識」ではなく、自らの命から燃え上がる
  強烈な目的意識と自主意識が前提となる。


2.「3つの力」…魂を燃やしながら、実際に行動を起こし成果を上げて行くには
  パワーが必要であり、大きくは次の3つの力からなる。

 ⑴愛情力:人に対して誠実な関心を寄せる。「人」を単なる手段でなく、良く
  なって欲しい対象としてとらえ、自ら貢献しようとする思い。

 ⑵判断力:物事の本質をつかみ、正しく考える力であり、着眼大局、着手小局
  で対応策を考案できる知識と知恵の総合能力である。

 ⑶影響力:人に影響を与え動かす力。自分の思いを分かり易く伝えることで、
  相手がよく理解・納得して動くコミュニケーション・スキルがものを言う。


3.「5つの顔」…具体的にイメージすべき役割を各エキスパートの顔で描く。
 ⑴哲学者:わが社とは、人生とは、とベーシックな事柄に明解な答えを持つ。
 ⑵戦略家:事業を成功させる戦い方の大きなフレームワークを構築できる。
 ⑶心理学者:個人と集団の人間心理に関心を持ち、理解し上手く対応できる。
 ⑷演出家:人間心理を鼓舞するため、ハード・ソフト両面で環境を整備する。
 ⑸教育者:⑴から⑷の役割を発揮するプロセスを通じ、人材を育成できる。

「1・3・5の人間力」に磨きをかけ「健やか経営者」への道を歩きましょう。

   〈今回のまとめ〉「リーダーの条件」
 精神エネルギーとしての魂を完全燃焼させ、人に対する誠実な関心をもち、
良くなって欲しいとの愛情で、人を動かして行くのがリーダーの役割。成果を
上げるために、愛情力に加え、正しい判断力と影響力を磨き続ける。そして、
実際の現場では哲学者、戦略家、心理学者、演出家、教育者の5つの顔として

具体的に発揮し、状況を改革して行くのがリーダーに求められる条件である
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