作成日:2017/01/01
【第5回】(年賀版)「今年はチャチャチャで挑む」
明けましておめでとうございます。2017年、酉(トリ)年の幕開けです。
今年も当コラムのご愛顧のほど宜しくお願いします。
いわゆる干支(えと)を使った相場格言では「申酉さわぐ」と言い、昨年・今年 とも株式相場が大きく変動することを予言します。実際、申年の昨年は年明け早々 から株価が大きく下落し年末にも大きく動きました。酉年の今年も、急激な上昇・ 下降を見せる局面があるかも知れません。非科学的で、単なる12年ごとの経験則 に過ぎませんが株式市場ではよく知られた格言です。 本来、株価は社会・経済情勢の影響を大きく受けます。今までの酉年にあった 出来事を調べてみても、「さわぐ」を言い当てたようなことが多くありました。 それは特に重大な物事の「始まり、終わり」として表れています。主なものに、 (2005年)クールビズ始まる、(1993年)インターネットが開始、Jリーグの開幕、 日本初世界遺産の登録(屋久島、法隆寺、姫路城、白神山地)、(1981年)ポスト- イットの誕生、(1969年)人類初の月面着陸、(1957年)国産初のロケット打上げ、 (1945年)第二次世界大戦の終結、などがあります。今年はトランプ大統領の本格 稼働により、世界的に政治・経済が大きく変化することが予測できます。 さて「良い変化」に対して騒ぐことは大変結構ですが、「悪い変化」のときは、 ただ騒ぐだけではダメです。普段からの思考と行動の鍛練が必要です。一般に、 ピンチに遭遇したときの人間のタイプは4つに分類でき、アルファベットの2文字 で表すとPO、PP、PW、PCとなります。各々の意味は次の通りですが皆さんは どのタイプに近いでしょうか。 @PO(ピンチ・アウト型)…今まで順調で免疫力なく、即ダメージを受けダウン APP(ピンチ・ピンチ型)…「ピンチ」を叫ぶ余力があり、行動が遅れジリ貧 BPW(ピンチ・ダブルピンチ)…色々やるが、有効打が無く却って傷口を拡げる CPC(ピンチ・チャンス型)…先手で有効な対策を打ち、以前より良い状態にする 「災い転じて福となす」のCが理想であり、「悲観的に準備し楽観的に行動する」 というリスクマネジメントの基本に徹することが大切です。失敗体験を活かし、 ピンチ先取りの姿勢で重点を絞り込み、有効な対策を早目、早目に打つことです。 これを「先行管理」と呼び、いつも良い結果を生む人の習慣になっています。 「申酉さわぐ」2年目の今年、「チャチャチャ」の精神(Change、Chance、 Challenge)に立脚し、変化こそチャンスと受けとめ大いに挑戦しましょう。 |